【Super Display】タブレットをPCのサブディスプレイとして使う方法。おすすめのソフト、必要なものを解説!

Onyxさんから発売されているBOOX Note Airをパソコンのサブディスプレイとして使ってみました。

この記事では、BooxをPCのサブディスプレイとして使う方法、レビュー・繋ぎ方・必要なものについて書いています。
Boox Note Airそのもののレビューについては、こちらの記事を読んでみてください

試してみた結果としては、めちゃくちゃオススメです。仕事でも趣味でも、普段PCを使って作業をする方なら、いつでも使えるようにしておいて損のない環境です。

Windows OSでしか使えませんが、一応MacでWin環境を構築するために必要なものもまとめておきました。実際、ライターはMacでWindowsを動かして使っています。「描画速度とか、遅延はある?」「BOOXをサブディスプレイ化したいけど、どのソフトを使えばいいの?」などといった点で、悩みたくない方、無駄にお金を使いたくない方はぜひ記事を読んでみてください(ライターは1万円くらい無駄にしました)。

使うソフトは、SuperDisplay

PCの情報をタブレット端末に投影するために、Super Displayというソフトが必要です。PC側とタブレット端末側に、それぞれインストールしておく必要があります。

PC側Super Display
・タブレット側は、アプリストアから検索してもらうのが早いと思います(なお、リンクは上と同じ場所)。

SuperDisplayの素晴らしい点として、インストールさえしておけば、とりあえず使う分には特に何かの設定をしておく必要はないということです。そもそもPC側には、ほとんど設定項目がありません。
最初の3日間は無料で使うことができます。その後は有料になります。ただし、お値段は1,050円と格安です。ほとんどまともに使えないのに、似たようなアプリがそれ以上の値段で売られていたりもするので、とてつもなく安いです。

使用レビュー。Super Displayが素晴らしい!

この用途で使いたい方は、無線より有線接続を探している方が多いようです。通信の安定性・速度などの問題があるからですね。何が言いたいかというと、通信の安定性・速度という点で唯一のソフトがSuper Displayです。評価の高いSpacedesをはじめとして5,6個試したのですが、まともに使えたのはSuper Displayだけでした。

描画速度は、HDMI接続と変わらない。

液晶とE-inkの描画速度の差については、数少ないこのブログの読者さん向けにYoutubeに動画をあげたので、それを見てもらった方が分かりやすいと思います。E-inkディスプレイ側の反射が酷いですが、撮影環境の問題です。ご了承ください。

Boox Note Airをサブディスプレイ化。実用性は十分。

(動画内に「拡張画面が使えない」的なコメントがありますが、間違っています。実際は、記事下ででてくる設定を合わせることで、使うことができました。この動画を撮影してからだいぶ使い込んでみましたが、Super Displayに欠点らしい欠点はないです。編集がてきとうすぎたので、動画はあげなおすと思います)

(また、上の動画は画面の上下が切れていますが、実際は最適化することが可能でした。同じように、詳しくは記事下の設定を読んでみてください)

問題なのは、これが実際のところ、どれくらいの速度なのかということです。結論としては、テキスト作成なら、あくまで思考がボトムネックになる程度の速度はあるということです。E-inkディスプレイの場合、PCなどの端末と直接HDMIで接続しても、これくらいの遅延はあるんですよね。

Boox Note Air & Super Display 接続テスト(テキスト)

液晶と見比べると描画速度に差はあるものの、作業としては気にならないレベルです。

想像以上に優秀だった点は、入力デバイスとしての使用

マウス操作に対応しているのはもちろんですが、指でのタッチ操作、スタイラスペンの使用にも対応しています。筆圧検知も機能してくれており、精度や反応も優秀です。外付けキーボードを使う時に、PC側だけでなくタブレット側の外付けキーボードも使うこともできます。

はっきりいって至れり尽くせりです。とてもじゃないですが、1,050円で使えるソフトだとは思えないです。Duet Display、Twomon、Splash、Spacedesk……などなど。試しに試した人間としては、なんでSuper Displayだけがここまで優秀なのかは分かりません。

入力デバイスとして使えるから、マウス操作という弱点をおぎなえる

どういうことかというと、スタイラスペンを使うことで「E-inkディスプレイとマウス操作の相性が悪い」という問題が解決できてしまうということです。マウスと違って、スタイラスペンなら狙った場所をいきなりクリックできるので、E-inkディスプレイでマウスを使ったときの、かくつきやとびといった問題が起こらないんですね。

ちなみにですが、E-inkとマウス操作の相性の悪さはE-inkタブレットの問題というわけではなく、PCなどにつなげて使うE-inkディスプレイの場合でも同じです(ようするに、タブレットではなく、ディスプレイの性質の問題)。BOOXの場合、描画モードを「X2」モードにすることで使えるレベルにはなりますが、それでもマウスで頻繁に何かの作業をやる場合は不便さを感じます。

しかも、SuperDisplayの場合、指でのタッチ操作をオフにすることもできるので、意図しない操作を防ぐことにも役立ってくれます。

しばらく使い込んでみた。圧倒的に恩恵を感じたのは、Offie系のソフト。

Clip Studio(イラストソフト)

Boox Note Airで、クリップスタジオを使っているところ

一応、使えるレベルという感じです。普通のノートソフトなどと同じようにE-inkディスプレイに対応しているわけではないので、描画にラグはあります。それについてはそこまで気にならないのですが、ペイントソフトを使ってみると、色に対する弱さは感じるところです。

どの色を選択しているか分からないというのはもちろんですが、E-inkの特性上、薄い色の描画に弱さがあります。簡単に言うと、スプレーなどを使ったときに、E-inkディスプレイ上では端の方ほど色が出なくなります(実際は薄く色がのっている)。とはいえ、この環境で全力でお絵かきをやる人はいないと思うので、特に問題はないのではないでしょうか。

この場合は、使えるということが大事なんですよね。筆圧も含めて、ペンの認識精度や速度が優秀であることが分かるからです。この環境でのクリスタ自体の評価としては、「使えるけど、デッサンレベルでなら、BOOXに標準で搭載されている手書きノートソフトでいいかな」という感じです。

Evernote

Windows版Evernoteの手書きノート機能

あえてこの環境で使う必要はないと思いました。一つだけ、タブレット環境で使いやすいと思ったのは、Evernoteについている手書きノート機能です。ライターはEvernoteを愛用する一方で今まで全くノート機能を使っていませんでした。液タブを持っていないので、パソコンだとどうつかっていいか分かりません。

この環境でなら使えなくもないかな、と思いました。ただし、ノートを使うなら、やっぱりE-inkタブレットに標準でついているノートが優秀です。

Microsoft Power Point ――想像以上に、使える。

Microsoft Power Pointを使っているところ。想像以上に使える。右上に写っているのは、M.2SSDのケースです。

 

これについては、サンプルを作成してみたので、見てもらった方が早いと思います。液晶画面を一切使わず、BOOX側のディスプレイとスタイラスペン、キーボードだけで作成しています。実際はミラーリング(画面複製)で色を確認しながら使う方がほとんどだと思うので、色がめちゃくちゃなのは見逃してください。

PowerPointを使ってみました。

BOOXの10.3インチ端末の場合、Note 2以降の端末であれば、テキストやブログの執筆はパソコンがなくともある程度こなせてしまいます。逆に、最新のNote 3やNote Airでも、どうしようもない部分もあります。端末の性能や完全なソフトがそもそも提供されていないなどの問題があるからですね。

ファイル操作一つとっても、タブレット版よりWindows版の方が圧倒的に楽

上のページを出力すると、こんな感じ。変換が間違っているのは、見逃してください。

レイアウトやグラフの作成、読み込みもやっぱりパソコンのソフトパワーを使える方が圧倒的に良い

これくらいの図の作成なら、普通にできてしまいます。ペンの色がおかしいのは、色味が確認できなかったからです。

反省点は、2つ。
・画面を拡張にしていて、ミラーリング(複製)にしておかなかったこと。すぐに、色が確認できない(今回は、BOOXの画面だけで作成するという縛りがあったので、仕方ない?)。
・スタイラスペンの設定を、ペンが選択されているときだけペンとして扱う設定にしていなかった。

正直、ライターはめったにPower Pointを使わない人間ですが、仕事で使っている方からしても、十分に実用性はあると思いました。むしろ、使い慣れている方の方が、「(文字が小さくても)機能がある場所が分からない」などの問題がないので、ライターめいともよりも使いこなせるのではないでしょうか。

Power Pointだと、13.3インチMax Lumiという選択肢もアリかもしれません。解像度は10.3インチと同じですが、純粋に画面サイズの問題として、13.3インチのサイズがあった方が使い勝手の良さを感じられると思います。逆に言うと、7.8インチや6.0インチのサイズだと、サブディスプレイ化しても、画面サイズの問題でできることはそれほど多くないかもしれません。

必要なもの(Windows & Windows搭載済みのMacの場合)

Super Displayだけあればいいので、特に必要なものはないです。お値段、1,050円(執筆時点)です。一点だけ注意点があるとすれば、USBハブを使っている方の場合です。

どういうことかというと、USBハブを使う場合は、ACアダプターによる給電が可能なタイプが必要になるかもしれません。タブレットをつなぐ場合、データのやりとりだけでなく充電にも使うので、供給電力が足りなくなる可能性もあるからです。

何を使ってもいいのですが、買う場合はきちんと製品保証があるものを買うことをおすすめします。ライターの場合、上記のUSBハブにM.2SSDとハードディスクとBoox Note Airをつないでいますが、それでも安定して動作してくれています。

必要なもの(Mac編)

いずれにしても、Windows環境を構築する必要がある

あくまでWindows OSは必要です。SuperDisplayがMacに対応していないのと、変わりに使えるソフトはないからです。MacでWindows OSを動かすために必要なものをまとめました。上で書いたとおり、Windowsパソコン、あるいは既にWindowsが使える状態のMacであれば、この項目は読み飛ばして頂いて大丈夫です。

使うのは、ブートキャンプという機能ですが、2つの方法があります。
・内蔵ストレージにWindows OSをインストールする方法
外部ストレージにWindows OSをインストールする方法

内蔵ストレージにインストールする方は、Windows OSさえあればOKです。その場合、てきとうにグーグルで調べてください。情報は多いので、困らないと思います。

おすすめは、外部ストレージにOSを放り込んでおく方法

Macのストレージが256GBが以下の方は、この外部ストレージにWindows OSを入れる方法をオススメします。特に、Macのストレージが128GBしかない方は、事実上、外部ストレージをつなぐしか方法ないと思います。Macの内蔵ストレージが512GB以上ある人は、内蔵ストレージ(パソコン本体のストレージ)にWindows OSをインストールしても、それほど問題はないと思います。

といっても、必要なものは3つだけです(ただし、インストールする時は、USBメモリ16GB以上が別に必要)。SSDについては、相性もあるので気をつけてください。ちなみに予算ですが、下のおすすめ(ライターが使っているもの)をそろえても、1万円から2.5万円くらいです。普通にWindowsパソコンを買うと、中古の低スペックパソコンでも3万円以上するのが普通なので、価格としてはとてつもなく安いと思います。

外付けSSD

SSDは色々と種類がありますが、M.2SSDと呼ばれるものがおすすめです。携帯性もある、少しコンパクト、将来的にWindowsパソコンを組むときに使えるかもしれない、金額的に対して変わらない、などの理由でM.2SSDの方が使い勝手がいいです。

上のリンクは256GBですが、予算がない方は128GBでもOKです。ただし、金額差を考えると、256GBの方がかなりお得です。やる方はいないと思いますが、OS用にUSBメモリを使うのはやめておいた方がいいです。頻繁な書き込みや読み出しには弱いので、OS用としては向かないです。

外付けSSDケース

少し面倒なのが、SSDケース選びです。種類はもちろん、サイズによって標準で着いている放熱シートがつけられなかったり等もあります。上のリンクのSSDケースは、一つ上で紹介したM.2SSDに対応しているものです。ライターめいともも使っているものなので、安心してください。

安い、軽い、放熱性、組み立ては簡単(ドライバーいらず)と、とてもおすすめです。

Windows OS

まあ、一番高いのは結局これですよね。自作PCなどで余っている方はそれを使えばいいとして……Yahooショッピングなどで、怪しげなものを買う方は注意してください。あえておすすめしませんが、格安のものを買う方は最低でも3,000円くらいで売られている「正規版」「認証保証あり」のものを買うことを推奨します。

USBメモリ16GB以上

USBメモリはOSをインストールする時だけ、必要になります。必ずしもUSBメモリではなくてもいいのですが、変なものを使うのはおすすめしません。ライターはSDカードでOSのインストールをして、訳の分からないエラーで大失敗して大変ことになったことがあります。

やり方が少し特殊なので注意

自分で記事をかこうと思ったのですが、こちらのサイトさんの記事がとても参考になるので、そっちを見てもらった方が分かりやすいと思います。

しいて注意点をあげておくと、
・Windowsのインストールをしている時に、途中で再起動しない
・先にインストールソフトなどを用意しておくと楽

必要なものをそろえるまで暇な方は、先にWindows OSのインストールソフトとブートキャンプのWindows Supportをインストールしておくことをおすすめします。

PCとタブレットの繋ぎ方は、とても簡単 -線を繋ぐだけ-

しいて方法を挙げておくと、PCはインストールした後はバッググラウンドで起動していれば放っておいて大丈夫ですが、タブレット側はアプリを起動しておく必要があります。後で出てきますが、接続設定を「オート」にしておくと、繋いだだけで勝手に立ち上がるようになってくれます。

少し面倒なのは、接続設定

E-inkタブレットで使う場合の推奨設定をまとめました(BOOX Note Airの場合なので、端末にあわせててきとうに変更してください)。アプリ側の設定は、わりとてきとうでも大丈夫ですが、OS側についてはいじらないと使いづらいかもしれません。

アプリ側の設定

・Orientation: Reverse landscape (fixed)
(画面の向き:横、リバース)
(これは、Boox Note のケーブルが上にくるための設定)
(縦画面で使いたいときは、horizontalを選択。ただし、いずれんしいてもfixedにしておくのがオススメ)

・Toggle Modes: Forward touches to Windows, Disable touch
(アプリ用のボタン? Forward~=タッチ操作を有効に Disable~=タッチ操作を無効に Resize screen=タッチで、スクリーン自体の移動・拡大縮小ができる。E-inkタブレット環境だとチェックボックスが表示されないかもなので、どれが並んでいるかを見てみてください)

・Connect automatically: どっちでも
(自動で接続)

・Refresh rate: 30Hz(リフレッシュレート。E-inkタブレットなので、30Hzで十分かと)

Windows側の設定

タブレットを接続した状態でやってください。接続した状態じゃないと、そもそも設定メニューが表示されないからです。「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「(標準だと)2を選択

・ディスプレイの解像度: 少し下げるのがおすすめです。ライターは、1170 x くらいまで下げています。1872 x でも使えますが、マウスにしてもタッチ操作にしてもアイコンが小さくなりすぎてしまい操作しづらいです。

・画面の向き: 上で設定した内容と同じものを選択してください。

・複数のディスプレイ: どちらでも大丈夫です
(基本的には、拡張の方が便利。ただし、「E-ink側で作業、色味を確認したいときだけ液晶を見る」といった使い方の場合、「複製」がおすすめ)

Power Pointを使う場合

スタイラスペンで、ペンモードを設定していないときは、描画できなくする設定にしておくのがおすすめです。

編集画面だと、「ファイル」→「設定」から変更することができます。

トラブルシューティング

CPU使用率が異常に高い:Antimalware Service Executableが暴走しているとき

理由は分かりませんが、特にMac環境でSuperDisplayを使うと、この問題は起こりやすいようです。

こちらのサイトさんが参考になると思います。

SuperDisplayが接続できない

SuperDisplayの接続は安定しているので、そもそもWindowsがBooxを認識していない可能性があります。端末(BOOX側)を再起動で対応できると思います。それで駄目なら、PCの再起動を試してみてください。

ライターの場合、接続についてのトラブルはほとんど起こっていないので、それ以外のトラブルの対処は今のところ分かっていないです。

まとめ BOOX持っているなら、サブディスプレイとして使えるようにしておいて、絶対に損はないと思う

ライターめいともはWindowsとMacなら圧倒的にMac派なのですが、Mac OSを起動することが悲しいくらいなくなりました。パソコンの電源をつけたときに、標準で立ち上がるOSをWindowsにしているくらいです。

たとえば、E-inkディスプレイ(BOOX)だけでも、今まではタブレットでできなかったWordを使った製本作業までできるようになりました。スマホ・タブレット版にもWordはありますが、機能がとてつもなく制限されているんですよね。

とにもかくにも、液晶よりも目が楽です。できる作業のすべてをBOOX(側の画面)を使うことで、何をするにしても目が楽な環境で作業をすることができます。目が楽なので仕事できる時間が増えますし、寝る時間ギリギリまで仕事や何かの作業をしていても、液晶に比べて寝つきが悪くなりづらいです。

ライターめいとも的には、10年くらい前から求めていた環境がようやく手に入ったという感じです。