液晶とは異なり発光しなくとも描画できるという性質から、E-inkがディスプレイが使われている製品が気になっている方は多いのではないでしょうか。
E-inkが使われている電子端末なら、液晶とは違う優しい描画、紙に近い悪い刺激の少ない見た目でありながら、紙とは違う高機能・高性能さを体感できるからです。
この記事では主に、電子書籍・電子ペーパー・E-inkタブレットを中心に、「それぞれの違い」「おすすめ」「選び方」「注意点」「比較」などをまとめています。
気になっている方は、ぜひ読んでみてください。
追記:Onyxから10.3インチ、BOOX Note Air 2が発売されました。10.3インチのE-inkタブレットであれば、一番おすすめできるモデルです。詳しくはこちらの記事を読んでみてください。


そもそも、それぞれの端末の違いってなに?
電子書籍、電子ペーパー、E-inkタブレットなどの違いを大まかにまとめてみました。(製品によって、細かいところで機能が違う部分もあります。詳しくは、モデルごとのページを読んでください。)
電子書籍とは

【楽天市場より】Kobo
読書に特化した端末です。基本的に、電子書籍を読むことにしか使えません。「価格が安い」「軽い」「連続使用時間が長い」といった特徴があります。特に廉価モデルの価格が1万円以下と安いのが最大の魅力です。購入した端末によって、「KindleならAmazon」「Koboなら楽天」と書籍を購入するためのサービスが決まっている点に注意してください。
詳しくは、【読書編】電子書籍の専用端&E-inkタブレットの比較・おすすめ記事を読んでみてください。
電子ペーパーとは

富士通QUADERNO
手書きノート機能を主とした端末です。「価格が安い」「軽い」といった特徴があります。特に13.3インチでは、E-inkタブレットの半分ほどの価格という点に魅力があります。単純にノートとして使うだけでなく、PDF資料などの書き込みや注釈などにも使うこともできます。ただし、電子ペーパーでできることはE-inkタブレットでもできる上に、手書きノート機能についても、E-inkタブレットの方が優秀です。そのため、予算があるのならE-inkタブレットも検討してみるといいかもしれません。
詳しくは、手書きノート機能比較の記事を読んでみてください。
E-ink(イー・インク)タブレットとは

Android アプリを動かすことができる
E-inkタブレットは、液晶の代わりにE-inkディスプレイが用いられたタブレット端末です。専用の端末に比べて、価格はあがるものの、読書やノートだけではなく、執筆やアプリ・ブラウジングなど、多くのことをこなすことができます。
また、本体がハイスペックなため、読書や手書きノートだけを見ても、より快適に動いてくれたり、より高度なことができたりします。そのため、たとえばストレスなく読書をしたい方の場合、電子書籍ではなくE-inkタブレットがおすすめになることもよくあります。
参考記事:E-inkタブレットの解説! モデル一覧・比較。電子ペーパーが使われた画期的なタブレット
E-inkスマホ

主に、Hisenseが発売しています。ただし、ライターめいともとしては、おすすめできません。理由は、まだ信頼性が低いこと、Google Playが使えないこと、日本誤に対応していないこと、などがあげられます。
詳しくはこちらの記事を読んで頂くのがわかりやすいと思います。
E-inkディスプレイ

E-inkディスプレイとは、その名の通り、E-inkパネルが使われたディスプレイのことです。PCやスマホなどにつないで使うことができます(ディスプレイだけでは、何もできません)。メリットはE-inkタブレットよりも、より高性能なディスプレイであること、デメリットは価格がとても高いことです。
関連記事:【Onyx】E-inkディスプレイBOOX MiraとMira Pro、性能・価格・比較は?
電子書籍端末のおすすめ

【E-inkタブレット】 Boox Poke 2 公式より
電子書籍専用のリーダーは、下の3つの点を基準に選ぶのがおすすめです。
・端末とサービスのひも付き
・画面のサイズ
・ストレージ容量
「端末とサーボスのひも付き」とは、「アマゾンが販売するKindleの場合、アマゾンの通販サービスしか使えない」といった端末と通販サービスのひも付きのことです。たとえば、普段、楽天で買い物をするこ多いなら、アマゾンのKindleを買う必要はない、ということですね。
画面のサイズは、意外と重要です。たとえば、6インチだと小説は良くても漫画を読むには少し小さいです。読めなくはないですが、知らず知らずのうちに端末と至近距離でにらめっこをしてしまう、結局、目が疲れる……などという問題が起こってしまいます。小説なら6インチ、漫画なら7インチ以上、PDF資料や本を見開きで表示したいなら、E-inkタブレットの10インチのモデルがおすすめです。
ストレージ容量とは、本体に保存できるデータ(つまり、本)の量のことです。ストレージ容量が大きければ大きいほど、より大量の本を保存して、持ち運ぶことができます。逆に容量が少ないと、新しい本を本体にいれるたびに、今まで入っていた本を消さなければならなかったりして、けっこう面倒くさいです。
主な電子書籍専用端末の一覧
小説用の電子書籍端末のおすすめ
Kobo Aura H20
価格が安い上の2端末がおすすめです。小説がメインなら、ストレージ容量や画面のサイズは、ほとんど気にしなくても大丈夫です。どちらかといえば、本体の価格が安く、書籍の価格も安い傾向にあるAmazonのKindleの方がおすすめです。正直、そこまで大きな差はないので、普段「Amazonを使うことが多い方ならKindle」、「楽天を使う方が多い方ならKobo」という考え方でいいと思います。
一つだけ例外として、2万円くらいの予算を出せる方なら、6インチのE-inkタブレット、BOOX Pokeもおすすめ(最新モデルはBOOX Poke 3)です。
キーボードをつなげば読むだけでなく書くこともできますし、動作速度が速いので、ストレスなく本を読むことができます。E-inkタブレットとしては手書きノート機能がないモデルなので、その点は注意してください(とはいえ、6インチに手書きノートは必要ないと思います)。
Boox Poke 3について詳しく知りたい方はこちらの記事が参考になると思います。
購入方法が知りたいという方は、こちらの記事へどうぞ。
マンガ用の電子書籍端末のおすすめ
漫画がメインなら、やはり7インチ以上の端末がおすすめです。ライターめいとも的に一番おすすめしやすいのは、LikebookのP78というモデルとBOOX Leafというモデルです。どちらもE-inkタブレットですが、漫画を読むのに十分なサイズだからです。
P78の特徴:SDカードが使えるため、1,000冊以上の漫画が保存できる。
Leafの特徴:電子書籍やP78に比べて、動作が速い&重たいアプリも動く。
Likebook P78については、こちらの記事が参考になると思います。
BOOX Leafについては、こちらの記事が参考になると思います。
一方で、7インチの専用の端末で、おすすめできる端末は、正直なところありません。最大の強みである価格が大きく上がってしまう上に、画面サイズが大きくなること以外のメリットがないからです(一応、Kindle Paperwhiteが防水機能を持っています)。

【マンガUPより】E-inkタブレットなら、紙と同じ見た目で、漫画が無料で読める。
また、E-inkタブレットは価格こそ高いですが、「無料の小説・漫画アプリなどが使える」「通販サービスのひも付きがない(つまり、安いところで買えばいい)」ため、実はけっこう簡単に元をとることができます。もし、それでも「価格が高い!」と思った方は、上で紹介した6インチのモデルで妥協するのも、十分アリだと思います。
よく分からない場合は?

7インチ、BOOX Leaf。高級感を求めるなら、やっぱりBOOXがおすすめ。
「色々調べたけど、結局、よく分からない」「この記事を読んで余計に、混乱した」ということはよくありますよね。そういう方にはとりあえず一番安いE-inkタブレットであるBOOX PokeとKindle UnlimitedというAmazonのサービスを組み合わせて使ってみるのがおすすめです。専用の端末よりも動作の速さが体感できますし、Kindle Unlimitedは読みきれないくらいの作品数・ジャンルをそろえていて、ひとまず電子書籍を楽しむには一番わかりやすい組み合わせだからです。
Amazon Kindle Unlimited 一ヶ月無料でためせる。途中での解約もOK!
E-inkタブレットであれば、Kindleを基準に、無料の漫画・小説サービスに手を出してみると楽しい&安いと思います。
電子ペーパーのおすすめ

残念ながら、選択肢は多くありません。
現状、電子ペーパーでライターめいともがおすすめできるのは、富士通のQUADERNO(クアデルノ)の初期モデルだけです。機能や性能で優れるE-inkタブレットに対して、価格の安さというメリットを持っているのがクアデルノしかないからです。
手書きノートを選ぶ基準は、信頼性と機能性

英訳と注釈をしているところ
大切なことなのでまとめました。電子ペーパーとE-inkタブレットの手書きノートを選ぶ上で大切なのは、カタログスペックではなく、「信頼性」と「機能性」です。
信頼性が低いと、たとえば「使っているうちに、動作が重くなる」「強制終了してしまう」「本体が簡単に壊れる」「PDFファイルの表示が遅すぎる」……といった定番の問題から、「ペンを近づけただけで勝手に描画されてしまう」、「データが全部消えた」などの問題が起こってしまいます。
上で紹介した問題は、どれも実際にあったことです。だから、信頼性は大切ということですね。(詳しく知りたい方は、手書きノート機能の比較を読んでみてください。読まなくても大丈夫です)

範囲選択→コピー&ペースト→拡大縮小・回転(これは、Likebook)
もう一つ、大切になるのが機能性です。例をあげると、下のような機能が端末によってあったりなかったりします。
・PDFファイルの表示・書き込み
・ePubの表示・書き込み
・筆圧検知
・範囲選択→コピー&ペースト、拡大縮小
・背景の変更(横線・方眼・楽譜など)
・消しゴムの種類(ラスター、ベクター、範囲消去)
・戻る・進む
・レイヤー機能(BOOXとReMarkable2のみ)
・画像の読み込み
・図形の描画
などです。

BOOXの手書きノート機能。一番優秀な手書きノート機能を持っているBOOXなら、これくらいは簡単にできる。
「音声メモ」とか「AI変換」とか使わない機能もある一方で、機能性が豊富だと、思わぬ遊び方を思いついたり、ただノートをとるだけのことが楽しくなったりと、メリットは多いです。上の写真は、あくまでこのブログ用に書いたノートですが、ちょっとしたイラストや図形を使って説明したい……なんていう時にも、使うことができます。
富士通QUADERNO(13.3インチ)
以前は10インチで5万円ほどしていたのが、E-inkタブレットに押されて、2万円台半ばにまで下がっていることがおすすめの理由です。さすがにこの価格まで下がると、安いです。
デメリットは、信頼性はそれなりですが、機能性については高くないという点です。たとえば、「範囲選択→切り取りやコピー」はあるものの、「範囲選択→拡大・縮小・回転」には対応していなかったりします。
結果的に、立ち位置としては、できるビジネスマンの方におすすめの製品です。イラストやデザインといった用途ではおすすめできませんが、手帳としての使い方なら、十分満足できるモデルです。「高機能な手帳」「大量の書類(PDF)をまとめられる端末」を求めている方におすすめです。
注意点としては、ライターがおすすめしているのは、あくまで価格の安い旧モデルだけという点です。新モデルは価格がとても高く(記事執筆時点)、機能もほとんど変わっていないため、旧モデルの方がおすすめです。詳しくは下の記事を読んでみてください。
関連記事:富士通から電子ペーパーQUADERNOが登場。スペック・レビュー・価格
ReMarkable 2

電子ペーパーの本命ともいえるモデル……だったのですが、ライターめいともとしては、おすすめ度は低いです。「価格が非常に高い」&「日本への発送・サポートに対応していない」という大きな欠点が2つあるからです。
また、肝心の手書きノート機能についてもE-inkタブレットのBOOXシリーズには負ける傾向にあります(というか、はっきり負けといってもいいような気がします)。特に、最大の特徴だったレイヤー機能にBOOXが対応したことで、ReMarkableの価値は相対的に下がった部分があります。
これなら、ビジネスマン向けに割り切っている部分があるQUADERNOの方が、価格の安さというメリットがあるため、はるかにおすすめしやすいです。
Remarkable2については、こちらの記事が参考になるかもしれません。
一応、メモ帳としてなら、SHARPもあり
番外編 RoWrite
E-inkが使われた電子端末という意味では、もはや電子ペーパーではないですが……「RoWrite」という製品がおすすめしやすいです。専用の台の上に紙をおいて書き込むと、そのデータを電子化することができる製品です。普通のノートのデメリットである「データにするのが大変」「保存が面倒&かさばる」「管理が大変」「コピーも大変」といったデメリットを補ってくれます。
(申し訳ないですが、Amazonと楽天でけっこう値段が違ったりするので、価格については上のリンクから調べてみてください。執筆時点では、楽天で買う方がかなりお得でした)
電子ペーパーやE-inkタブレットと比べると、紙は消耗品になってしまいますし(ゴミがでる)、便利機能もないですが、価格が安いというメリットがあります。
サイズはA5なので、10.3インチの電子ペーパーとほぼ同じサイズです。メモはもちろん、普通にノートとして使うにも十分なサイズです。
E-inkタブレットのおすすめ

E-inkタブレットは、サイズによって役割が変わります。そのため、サイズから選ぶと分かりやすいです。「6」「7.8」「10.3」「13.3インチ」という4つのサイズがあるので、サイズごとの役割やメリットを知っておくのがおすすめです。
雑ですが、書き出すと下のような感じになります。
・6インチ → 「価格が安い」「ポケットに入る」「専用の電子書籍端末に比べて、高性能」(手書きノート機能はない)
・7 or 7.8インチ → 漫画を読むには、十分なサイズ(最近は手書きノート機能がない)。
・10.3インチ → サイズ・性能ともに、一通り何でもできる。漫画を見開きで表示しても十分なサイズ。手書きノートなら、このサイズ以上は欲しい。ビジネスやクリエイティブな分野で使いたい人におすすめ。
・13.3インチ → PCのサブディスプレイとしても、十分なサイズ。楽譜の表示・書き込みをしたい人。二画面表示でも、拡大する必要はない。その他、大画面でないと困る人。
E-inkタブレットの解説! モデル一覧・比較。電子ペーパーが使われた画期的なタブレット
「iPadとの違い・比較・価格さは? どちらがおすすめ?」が気になる方は、こちらの記事が参考になると思います。
おすすめのモデル、価格表
| ブランド | サイズ | 価格 | |
| Poke 3 | BOOX | 6 | 2万円 |
| Nova 3 | BOOX | 7.8 | 3.7万円 |
| Nova 3 Color | BOOX | 7.8 | 4.6万円 |
| Ares Note | Likebook | 7.8 | 3.4万円 |
| P10 | Likebook | 10.3 | 4万円 |
| Note Air | BOOX | 10.3 | 5.1万円 |
| Note 3 | BOOX | 10.3 | 5.7万円 |
| MAX Lumi | BOOX | 13.3 | 9.6万円 |
6インチのおすすめは、BOOX Pokeのみ
6インチのE-inkタブレットを求めている方は、迷わずBOOX Pokeでいいと思います。BOOX Pokeは初代のモデルから、ほとんど変わっていないロングセラーのモデルです。少しずつアップグレードはされながらも、全体的に完成されている端末なので、おすすめしやすいです。

【E-inkタブレット】 Boox Pokeシリーズ 公式より
電子書籍やブラウジング・読書系アプリ・Evernoteといった用途で使うのはもちろん、BluetoothやOTGに対応しているので、ちょっとしたテキスト作成くらいであればキーボードをつないだ執筆も可能です。手書きノート機能は持っていないので、その点は注意してください。6インチという小さいサイズなので、なくても特に問題はないです。
(追記:公式ショップやアマゾンは売り切れているようなので、入荷を待てない場合は、アリエクスプレスで購入するといいかもしれません)
7 & 7.8インチのおすすめ

7&7.8インチはE-inkタブレットとしてやりたいことは一通りできるサイズで、趣味として使う分には一番おすすめできるサイズです。
・電子書籍
・アプリ
・手書きノート(メモ帳的な使い方)
・キーボードをつないだ執筆
・PDF資料の表示・書き込み
などの役割を求めている方で、10.3インチより価格を抑えたい方にも、おすすめできます。
関連記事:
・【BOOX】7.8インチの新型、BOOX Nova Air。性能、価格、前のモデルとの違いは?
・【BOOX NOVA3 Color】7.8インチのカラー端末が発売。価格・性能・比較。おすすめできる?
・【Onyx】 Boox note 3 & Boox Nova 3を発売
・Likebook P78が発売! 比較・レビュー・評価まとめ
BOOX Leaf
2021年の後半に、BOOXが出した7インチのモデルです。下で紹介しているNova Airよりも、より電子書籍に特化したモデルです。薄く軽く高級感があり、動作についても早いです。弱点はSDカードが使えない点で、漫画を大量に保存したい方には、Likebook P78の方がおすすめになります。
(記事執筆時点で、アマゾンのリンクはありませんでした。公式ショップをのぞいてみるのが、おすすめです)
Boox Nova Air
BOOXの7.8インチモデルの中で、一番新しいモデルです。Note3から大きくデザイン性が進化し、特にスタイラスペンがマグネット式になった点は、評価が高いです。手書きノートもあり、比較的、なんでもできるモデルです。そのため、「手書きノート機能を使いたい方」や「10.3インチは高くて手が出ない」方には、おすすめしやすいです。
関連記事:
【BOOX】7.8インチの新型、BOOX Nova Air。性能、価格、前のモデルとの違いは?
【Onyx】 Boox note 3 & Boox Nova 3を発売
Likebook P78
電子書籍の項目でも、紹介した端末です。漫画用の端末を探している方には、一番おすすめです。価格が安い、デザインがいい、SDカードが使える・ソフトウェアが使いやすいと総合的に見て優秀です。性能的には、BOOXに劣るので、アプリを使いたい方や高度な方には、BOOXの方がおすすめになります。BOOX Leafと同じように、手書きノート機能はありません。
関連記事:Likebook P78が発売! 比較・レビュー・評価まとめ
likebook Mars
7.8インチのE-inkタブレットとしては、とても価格が安いのが特徴です。ただし、価格が安い理由は、発売されたのが2017年と、型落ちのモデルであることが理由です。人によっては、多くの部分で型落ちしているのを感じてしまうと思います。
2022年現在としては、ライターめいとも的にはおすすめしづらいモデルですが、実はアップデートによって、SDカードが使えるようになっています(ただし問題は、通販では初期モデルと後期モデルが混在しているという点にあります)。記事では紹介していない6インチのLikebookと並んで、安かろう悪かろう感が強いモデルなので、ライターめいとも的には、やはり他人におすすめしづらいです(自分で買う分には良いのですが)。
10.3インチのおすすめ

画面サイズが7.8インチよりもさらに大きくなったことで、事実上、できることの幅が大きく広がっています。たとえば、手書きノートや執筆・資料の表示、二画面表示などをやる際に、十分なサイズになっています。また、最近ははっきりと、7.8インチ以下のモデルより、性能的に上のレベルで作られることが多いです。
結果的に、
・ビジネスやクリエイティブな用途を求めている方
・電子機器にロマンを求める方
・手書きノートをメインとして使いたい方
・漫画を見開きで読みたい方
・参考書(電子書籍)を表示しながら、ノートを使いたい方
におすすめです。
Boox Note Airシリーズ(最新はNote Air 2)

BOOXのNote Airシリーズは、10.3インチの中で、もっとも価格・性能、デザインのバランスがとれているモデルです。BOOXシリーズの中では最上位のCPU、4GBのメモリ、64GBのストレージ、マグネットつきのスタイラスペン、アルミニウム製の筐体(きょうたい)と、わりと至れり尽くせりだったりします。それでいて、10.3インチの中では、価格は安く抑えられているので、とてもおすすめしやすいモデルです。
個人的には、予算やサイズを抜きに考えるなら、一番おすすめなE-inkタブレットです。デザインにもこだわっているモデルなので、長く使っても満足感の高いモデルといえます。
参考リンク
:BOOX Note Airについては、こちらの記事へどうぞ。
:BOOX Note Air 2については、こちらの記事へどうぞ。
BOOX Noteシリーズ(最新は、Note 5)

上で紹介したNote Airと同じ10.3インチの端末です。最新のNote 5になって、Airシリーズと同じように、筐体がアルミニウム製になりました。
中身的に、何が違うのかというと、ほとんど違いはないです。たとえば、ディスプレイが「mobius」というねじれに強いディスプレイが採用されていたり、指紋認証が搭載されていたりしますが、逆に言えば、Airシリーズは重力センサーを搭載していたりします。
それでいて、Airよりも価格が大きく上がるので、よほど「Noteの性能でなければダメだ」という人以外には、おすすめしづらいことです。Note Airと比較すると、実際は細かく一長一短なので、詳しくは下の記事を読んでみてください。
BOOX Note 5については、こちらの記事を読んでみてください。
13.3インチのおすすめ

13.3インチは専門的に何かを求めている人に向けたモデルです。
・10.3インチで大抵のことは不満なくできてしまうせいで、画面サイズがあがることのメリットがあまりない。
・価格が跳ね上がる
・タブレットとしては巨大なせいで、持ち運びに気を使う
・手で持って使うものではなくなる
などが理由です。
10.3インチまではサイズがあがることに、「使いやすさ」や「できることの幅広さ」といったメリットしかなかったのに対して、13.3インチはデメリットも出てきてしまうサイズということですね。悪い端末ではないですが、どうしても「13.3インチじゃないと、だめ」といった専門的に何かを求めている人に向けたモデルです。
たとえば、五線譜の楽譜を表示させたい場合、13.3インチは一番おすすめなサイズになります(10.3インチでは、小さい)。
BOOX Maxシリーズ(最新モデルは、BOOX Max Lumi2)

13.3インチについては、BOOX Maxシリーズしか、選択肢がありません。
BOOX Maxシリーズの特徴として、PCのサブディスプレイとして使えるという特徴があります。「SuperDisplay」「Space desk」といったアプリを使うことで、他のE-inkタブレットもPCのサブディスプレイとして使うことができます。ただし、BOOX Maxシリーズは、アプリを使わずにサブディスプレイ化できるので、Windows以外のOSにも対応している点にメリットがあります。
ただし、同じOnyxから、新しくE-inkディスプレイ「BOOX Miraシリーズ」が発売されています。純粋にサブディスプレイ機能だけを求めている場合は、BOOX Miraを買う方がおすすめです。
BOOX Max Lumiについては、こちらの記事へどうぞ。
E-inkタブレット、BOOXを安く買う方法について。
BOOXについては、公式ショップでも買えることを知っておいた方がいいです。理由は、アマゾンなど国内通販サイトだと、「売られていない」「定価よりもはるかに高い価格で売られている」「価格は同じだが、付属品が少ない」などという問題が多々あるからです。
アマゾンの場合、在庫状況によって、価格が簡単に跳ね上がるという問題があります。おまけに2022年現在だと、半導体供給が足りないという問題のせいか、BOOXも在庫が少ないです。そのため、価格が上がりやすくなっている部分があります。

売られていないなら、まだいい方。定価の1.5倍で売られている。

こちらは、定価の2倍。
アマゾンで購入する場合は、「SKT SELECT」さんから購入するのがおすすめです。少なくとも、詐欺商品には当たらないと思います。ちなみにですが、Likebookは通販ごとの価格差はそれほどないので、あまり気にしなくても大丈夫です。
公式ショップの使い方、英語での入力方法などについては、こちらの記事が参考になるかもしれません。
E-inkディスプレイ

E-inkディスプレイには、Dasungというメーカーが販売する「Paperlikeシリーズ」とE-inkタブレットでおなじみのOnyxが販売する「BOOX Miraシリーズ」があります。スペックはそれほど違いませんが、価格差がとても大きいので、買うのであればBOOX Miraシリーズがおすすめです。
E-inkディスプレイの一覧
| ブランド | サイズ | 解像度 | 入力 | ライト | タッチ | VESA | 参考価格 | |
| Mira | BOOX | 13.3 | 2200 x 1650 | Mini HDMI, USB Type C x 2 | 2 | ○ | 75 x 75 | 8.8万円 |
| Mira Pro | BOOX | 25.3 | 3200 x 1800 | HDMI, Mini HDMI, USB Type C , DP, DC | 2 | ○ | 75 x 75 | 20万円 |
| Paperlike | Dasung | 13.3 | 2200 x 1650 | HDMI | × | × | 75 x 75 | 12万円 |
| Paperlike Touch | Dasung | 13.3 | 2200 x 1650 | HDMI | 2 | ○ | 75 x 75 | 14万円 |
13.3インチのおすすめ

もし、13.3インチのE-inkサブディスプレイが欲しいだけなら、こちらのBOOX Miraを買った方がいいです。理由は単純に、一番価格が安いからです。今までDasungが販売していたE-inkディスプレイは、BOOX Maxシリーズよりも価格が高かったんですよね。
BOOX Max Lumiと比べると、価格が安いことに加えて、「入力端子の数が豊富」「アルミ製の高級感のあるデザイン」「VESAマウントに対応」といったメリットがあります。
25.3インチのおすすめ

一般販売でこれだけ巨大なE-inkディスプレイを扱っているのは、今のところOnyxだけです。ただし、価格が約20万円と非常に高いというデメリットがあります。これはその他のE-ink製品と同じように、E-inkディスプレイはサイズが大きくなるほど価格が跳ね上がるという特徴があることが理由です。
関連記事:【Onyx】E-inkディスプレイBOOX MiraとMira Pro、性能・価格・比較は?
その他
2 in 1 パソコン

Lenovoの液晶&E-inkのデュアルディスプレイパソコンです。液晶を使っている時はE-ink側をソフトウェアキーボードとして使えます。また、対応したスタイラスペンを使うことで、手書きノートとしても使えます。
ただし、キーボードがソフトウェアになってしまうことで使いづらく、あまり市場には定着していないようです。
2 in 1 スマホ

スマホの裏表で液晶とE-inkのデュアルスクリーンになっています。おすすめなのは、Hisense A〜というシリーズがあり、最新型はA6Lです。国内での正規の取り扱いはまだないので、購入する場合は、海外からの個人輸入というのが基本になります。詳しくは、Hisense A6lについての記事で扱っています。

Yotaというモデルもあるのですが、個人的には、品質・サポート面でのクレームが海外で頻出しているので、あまりおすすめしていません。
2 in 1 タブレット

まともに市販化されているものはありません。
Pomera
執筆について、唯一、E-inkタブレットとライバルになれそうな製品です。小型かつ安価で持ち運びに向いている半面、「長文の執筆には向かない」「ソフトウェア機能が大きく劣る」といった欠点もあります。普通の白黒液晶が使われているモデルと、E-inkが使われているモデルがあります。
役に立つかもしれない知識 E-inkタブレットあれこれ、など
E-inkタブレットは読書の幅が広いって、どういう意味?
Kindleアプリで本が読めるのは、端末としてのKindleも変わらないですよね。E-inkタブレットで使えるサービスを考えてもらえたらわかりやすいと思います。


このように、端末対応している限り、ほぼ全てのサービスが利用できます(もちろん、自炊も可能)。KindleやU-NEXTといったお得なサービスはもちろん、漫画アプリを中心に無料で読める幅がとてつもなく広がります。実際にE-inkタブレットで、Reader StoreやU-NEXTを使ってみたレビュー記事も読んでみてください。
E-inkタブレットでおすすめの電子書籍サービスは?
読み放題サービスの比較記事が役に立つと思います。
バックライトの違い ——最大で2種類


上の画像のように、BooxやLikebookの一般的なモデルには、白色と橙色、2種類のバックライトがついています。これは電子書籍専用の端末でもとても評価が高く、寝る前や薄暗い場所で使うときは橙色のライトを使うのが目に優しくおすすめです。
とはいえ、Booxシリーズでも、いわゆるPro版に対する無印版や、Boox Maxなどそもそもバックライト自体ついていないものもあります。また、E-Padについているライトは1種類だけです。
ストレージ容量ってどれくらい必要?
(少しデータ容量を多めに見積もって計算しています)
私物のE-inkタブレットを確認してみたところ、書籍100冊で、ちょうど10GBほど使っていました。とはいえ結論としては、あまり気にしなくてもいいんじゃないかと思っていますでしょう。LikebookシリーズはSDカードが使えますし、Boox(PRO版)シリーズはSDカードが使えない分、内蔵ストレージが最低32GBになっています。
Booxの無印版とPro版って、どう違うの?(旧モデル)


結論から書くと、メモリーやストレージなどで、より高性能なものを搭載しているのがPRO版です。ただし、2種類から選べるというよりは、Pro版は実質的に後継機種です(iPhoneでいうところの[s])。同じ数字なる基本的にpro版を選べばいいでしょう。
E-ink製品ってなんで高いの?

基本的に_E-inkタブレットに最新型のCPU(SoC)が使われるということはありません。高価格・高性能のE-Padですら、使われているSoCは2015年に発表されたものです。 では、なぜこの価格なのかというと、E-inkディスプレイパネルの価格です。一番メジャーな7.8インチモデルですら、1万5千円を超えます。

10.3インチモデルにおいては、4万円近い価格です。電子書籍専用の端末とは異なり、E-inkタブレットの場合は最低限の描画速度は求められるため、どうしてもこの価格になってしまうわけです。とはいえ、高速で表示するモードに対応していたり、一昔前に比べてE-inkディスプレイの性能は大きく向上しています。用途にさえあっていれば、価格分の満足度はあるでしょう。

まとめ
E-ink製品については、電子書籍とE-inkタブレットだけ気にしておけばいいと思います。
電子ペーパーはディスプレイパネルの価格的に、これ以上価格を下げるのが難しいところまできています。それでもまだE-inkタブレットに対しておすすめしづらい要素が多いので、少しずつなくなっていくのかもしれません(もともと、ほとんど普及していませんが)。
一方で、難しいのは、カラーE-inkの評価です。結論としては、カラーE-inkはまだまだ過渡期にあり、ライターめいとも的には強くオススメできるレベルにはなっていません。価格はもちろん、解像度の問題もあるため、カラー化されても実用性としてはそれほど広がらないというのが理由です。













コメント