今までの10.3インチNoteシリーズに対して、全く新しいモデルとなるのが今回のNote Airです。
手書きノート機能に待望のレイヤー機能が加わり、スタイリッシュなアルミ製の筐体、アップグレードされたCPU、全体的に大きく進化している一方で価格は500ドル以下を達成……と、これまでのE-inkタブレットの中では、とても画期的なモデルに仕上がっています。
注意点としては、Note 2と比べて、ストレージ容量が32GBに下がっていることです。電子書籍、とくに漫画データを常にNote Air本体に大量に入れておきたい人は、少し遅れて発売されたNote3の方がおすすめかもしれません。
この記事では、前モデルNote 2からの変更点・同じく発表された13.3インチの最新モデルBoox Max Lumiとの違い、価格、購入方法も紹介しています。ぜひ、読んでみてください。
追記1:Note 3が遅れて発売されたことで、性能のNote3、デザインのNote Airという構図になりました。
また、このページは元々速報版の記事です。Note Airについて詳しく知りたい方は、こちらのレビュー記事の方が参考になると思います。
Note3との比較については、Note 3の記事が参考になると思います。
追記2:BooxをPCのサブディスプレイとして使う方法・レビューについては、こちらの記事へどうぞ
10.3インチ Boox Note Air —公式動画
長いのと、英語なので抜粋しました。前モデルとの比較も合わせて、どうぞ。
デザインは前のモデルよりも、おしゃれに\
実際の使用感としては一長一短な部分もあるため、こちらの記事を読んでもらった方が早いと思います。
本体は、アルミ製の筐体に 剛性があがったメリットは大きい
Boox note air
とりあえず、「かっこいい!」の一言です。
Boox Note Air
素材も、プラスチックからアルミニウムに変更されています。単純に質感が向上しているのはもちろん、指紋に強い加工がされているため、手の脂が目立ちづらくなっているというメリットもあります。
また、剛性があがったことで、5.8mmという今までのE-inkタブレットにはない薄さになっています。
Boox Note Air ベゼルの左端に厚みがとられている
そして、デザインという点では、ベゼルが本体の下側ではなく、左側に厚みがとられたデザインになっている点も見逃せません。、きちんと一箇所に厚みが集約されているおかげで、手に持ったときやスタンドに立てるときに、画面の一部が見えなくなってしまうという問題が起こりづらなっています。その他のモデルでよくある本体下部を持った時に、てこの原理でものすごく重く感じるという問題が改善されているのは、評価できる点ではないでしょうか。
前モデル「Note 2」より、持ちやすくなっている。また、Gセンサーが追加されたため、端末の向きを自動で検知してくれる。左利きの方でも大丈夫。
さらには、この端に厚みを持たせるというデザインは、横画面で執筆をする時にもメリットがあります。特に、純正キーボードとの使用が分かりやすいです。ベゼルの分、画面の高さがあがるため、必要以上にうつむきがちにならなくてすみます。昔、12インチのmacbookが発売されたときに、「画面の高さが低すぎて、見づらい」という不満を持った方が多かったという話が分かりやすいかもしれません。
逆に低くしたいときは、幅がある方を上にすればいいので、高さ調整に役立ってくれます。
左端にベゼル幅を持たせてくれたことで、画面の高さがあがり、見やすくなっている
背面のデザインもこだわって作られており、手元にある時の満足感は高いといえます「ケースをつけたらどうなるの?」という話はもちろんありますが、ひとまず素晴らしいデザインといっていいのではないでしょうか。
裏面は、実は指紋に強い加工がされています。素手で触っても、ベタベタ指紋がつきづらく、目立ちづらいというメリットがあります。
デザインについては、ケースも今までのものから変更されています。おしゃれになっています。E-inkタブレットはディスプレイのパネル価格が高いので、家で使う分にはともかく、持ち運ぶ時はケースがあった方がいいです。実用性という点では、今までのケースも決して悪くなかったのですが、Note Airになり、デザインにもこだわってくれるようになったということですね。
Note Air 純正ケース
本体を買ったらおまけでついてくる純正ケースでこのデザインというのは、素直に評価できるのではないでしょうか?
ちなみにですが、ケース下側の青い部分は雑菌の繁殖を抑えてくれる抗菌処理がされているとのことです。どうでもいい機能のように思える一方で、家の中で一番雑菌が多いのはキーボード、などという話もあります。自分だけで使うにしても、小さいお子さんがいる場合には特に、ちょっとしたお守り代わりになってくれます。
スタイラスペンは、マグネット内臓式に
デザイン面では、さらにもう一つ大きな変更があります。性能は申し分ないけど安っぽかったスタイラスペンがついにアップグレードされました。

この写真ではよく分からないかもしれませんが、マグネット内蔵式になっています。これにより、本体の横にくっつける方式になっているので、手軽に、本体への収納と取り外しができるようになりました。
ReMarkableと同じ方式ですね
ただし、ペンのお尻の部分の消しゴム機能はなくなっています。ライターめいともは完全にいらない派なので、特に問題は感じていないです。手書きノート機能に慣れてくると、クルクルペンをひっくり返すよりも、普通にソフトウェアで消しゴムに切り替えた方が早いことが理由です。

また、サイドボタンもなくなっています。これについても、誤操作の原因になるので、個人的にはいらなかったので、なくなって大丈夫です。
ペンの軸も変更 より見やすく、精密なタッチができるように
従来モデルより、より尖ったペン先に
ペン先にも変更があります。従来のペン先よりも、より尖ったペン先になり、長さも若干伸びています。これによって視差が少なくなるため、より精密に描くことができるようになっています。LikebookやこれまでのNoteシリーズでは、ペンを当てている場所と実際に描画される場所が大きく違うという問題があったため、この点は、大きなアップデートといえます。簡単にいえば、NoteAirでは、より線を引きたい場所に引けるようになっているということですね。
ケースデザインも変更 スタンド機能も搭載
今までのケースは、ただ本体を保護するためのものでしかありませんでした。Note Airになって、ケースに折れる部分が一つ追加されたことで、スタンドとしても使えるようになっています。最初からパッケージに付属したケースで、これができるのは素晴らしいですよね。

ちなみに、PUレザーの部分は抗菌処理もされているとのことです。

ちなみにスタイラスペンは、ちょっとした収納ならマグネット、持ち運びではケース裏のペンケースに取り付けられるようになっています。注意点としては、ペンケースは必ずこの位置(ベゼルの幅がない方)に取り付けてくださいとのことです。ベゼルの幅がある方に取り付けてしまうと、内部のバッテリーと干渉してしまい故障の恐れがあるというのが理由です。
重量は378g → 450gに。 液晶のタブレットよりは軽い
重量は、72gアップ。
やはり、アルミ製の筐体になっていることやスタイラスペン用のマグネットを内臓した関係で、重量は重くなっています。本体がより薄く剛性も上がっているため、重量があがったという問題については十分に許容範囲かと思います。
重要なデータとして、液晶のタブレットも含めて比較すると、実は軽い方だったりします。参考までのデータとしては、下のような感じです。
・Boox Note Air: 450g
・Boox Note 2: 378g
・iPad(10.2インチ): 490〜495g
・Galaxy Tab S7(11インチ):498〜502g
・Galaxy Tab S7+(12インチ): 575g
・Boox MAX Lumi(13.3インチ): 570g
(Note 2とMAX Lumiが、プラスチックの筐体)
プラスチックの筐体が使われているNote2などは、さすがに軽いです。ただし、Note Airの場合、手に持って使うことに配慮した作りになっているため、体感上はこの数字よりも軽く感じられるはずです。
意外と優秀なスピーカーがついている
Note Airには端末の左上にスピーカーがついている。通常の音量で聞く分には、音割れがほとんどなく、普通に使えるレベルのスピーカーです。
音楽の再生なら、スマホを使う方が多いかもしれませんが、オーディオブックの再生にもとても便利です。たとえば、執筆をやりながら、オーディオブックを再生してモチベーションをあげるのに使ったり、資格や語学の勉強をできるようになります。

気になるのは、ハードウェアの性能
数字としての性能は前のモデルのNote 2から全てあがったというわけではありません。とくに、ストレージ容量が32GBに下がっているので、漫画データを常に(Note Air本体に)大量に入れておきたい人はNote 3という選択肢もあります。
遊びで使いたい場合は、Note 3の方がおすすめということですね。
使用感についても、こちらの記事を読んでもらった方が早いと思います。
CPUの性能は向上
SoCの具体的なモデル名は分かりませんが、Note AirにはアップグレードされたCPUが搭載されています。ちょっとしたアプリの切り替え、本のデータの読み込み、ブラウジングなどの用途で、ビジネスやクリエイティブな作業をする上でも、はっきりと体感できる程度には、より軽快に動作するようになっています。
具体的なデータとしては、一つ前のモデルnote 2とMax3が同じCPUだったことから、13.3インチMaxシリーズの新旧比較データがある程度、参考になりそうです。
13.3インチ、BOOX MAXにおける旧モデルと新モデルの比較。左が速度で、右が消費電力。
Boox Max 3とBoox Max Lumiの比較を見ると、速度はもちろん、消費電力も改善しているようです。Max LumiとAirとでは使われているストレージやメモリが違うのですが、やはりCPUに依存する部分が大きいので、参考になると思います。
メモリの容量は4GB → 3GBに。ただし、LPDDDR 4Xにアップグレード

前のモデル、Note 2と比べると、容量は4GBから3GBに下がっている一方で、メモリの種類としてはLPDDR 4から「LPDDR 4X」にアップグレードされています。
Note Airで手書きノート機能を動作させたところ。スマートフォンなどで撮った写真を読み込み、移動や拡大縮小をしても普通に使える。
おまけ。上のノートを、PCやスマホなどの液晶画面で表示したところ。
3GBということで、不安に思う方もいるかもしれませんが、ライターめいともとしては、特に問題ないと思います。というのも、E-inkタブレットのメモリーで一番不安な点は、手書きノート機能を使った時だからです。結論からいえば、手書きのノート機能がメモリ3GBでも安定して使えるので、メモリについては安心して大丈夫です。(実際には、Note Airがリリーされた当初、ノートの不具合はありました。ただし、それはソフトウェアの問題で、すでに解決されています)。
どちらかというと、LPDDR4Xになり、メモリーの消費電力が下がったことのメリットの方が大きいと思います。(具体的には、メモリ単体で大体10%くらい。ちなみに……LPというのは基盤直付けの低消費電力モデル、4XというのはLPDDR4の後継モデルという意味です)
純粋にダウンしたのは、ストレージ容量。 64GB→32GBに

賛否両論別れるのは、この点かもしれません。E-inkタブレットは普通のスマホやタブレットに比べて、写真や動画などのデータはほとんど取り扱わない一方で、電子書籍のデータは大量に入れる傾向があるからです。
ライターのNote Air。ストレージは常に半分くらいしか使っていない。
結論としては、主な使い方が文章の執筆用だったり、PDF資料の閲覧と書き込みであったり、電子書籍用としてもデータの軽い小説がメインだったりする方にとっては、Note Airのストレージ容量でも十分といえます。特にライターめいともは、あまり大量のストレージ容量があっても、仕事しないで遊んじゃうタイプの駄目人間なので、これくらいでちょうどいっというのが正直なところです。
画像左。マグネット式のSDカード
ちなみにですが、OSや最低限入れておきたいアプリの容量を差し引いて純粋にストレージとして使える容量を15〜20GBくらいとすると、Note Airに入れられる漫画の数は、だいたい300冊から400冊くらいになります(1冊50MBで計算)。上の画像のように、マグネット式のSDカードを用いることもできるので、ちょっと趣味で漫画を読むくらいの方であれば、やはり十分といえます。
逆に言えば、漫画300冊から400冊でも足りないという方には、他のモデルの方がおすすめです。漫画用に特化した電子書籍端末としては、7.8インチのLikebook P78が一番おすすめですが、10.3インチの場合、漫画を見開きで読んでも十分なサイズがあるという大きなメリットがあるのも事実です。
漫画を読むことを重視する上で10.3インチのモデルが欲しい方は、BOOX Note 3やLikebookのP10といった端末がおすすめです。
(追記:Note Airについて、64GB版などの上位モデルの発売予定は、今のところないとのことです)
最大のアップグレードは、やはりソフトウェア

何より、手書きノート機能が気になる方は多いのではないでしょうか。冒頭で書いた通り、レイヤー機能が追加されました。それ以外の大きな変更点は、筆圧検知がより高機能になったことです。
待望のレイヤー機能の追加
左端のウィンドウから、レイヤーを設定できる。
レイヤーとは、透明なフィルムに描画できる機能です。見た目としては一枚のノートでも、実際には複数のレイヤーが重なって描画されています。レイヤーがあることによって、パーツごとにかき分けることができるにようになります。
一番下のレイヤー(グリッド線)のみ表示
下から2番目、背景1を表示
背景1と2を表示
編集対象のレイヤーを指定することで、たとえば、背景2の線だけを消したいのに、下にある背景1の線も消してしまうということを防ぐことが出来ます。これによって、圧倒的に精密な描画ができるようになったり、一枚の絵を元に多くのバリエーションの絵を描くことが出来るようになります。
たとえば、キャラクターの身体と顔だけ、描いて、髪型だけを別のレイヤーを使って切り替えていったりなどですね。
元となったグリッド線レイヤーを非表示
Boox Note Airなら、イラストレーターや設計者の方にとって御用達の機能をE-inkという目に優しい環境で使えるということですね。電子ペーパーでは、ReMarkableがこの機能を持っていましたが、ついにBooxも導入してきたというわけです。
筆圧検知がより高度なレベルに


濃淡の描画自体は、設定から切り替えることが出来ていたのですが、上の写真のような、アナログに近い線を描くことは前モデルまでは出来ませんでした。もちろん、文字を書くときなど筆圧設定がない方がいい場合は、従来通りボールペンやマーカーを使うことも出来ます。
Android OSは8.0→10.0に
従来のAndroid OSと比べると、大きな新機能というのはないので、おまけ的な扱いにはなります。E-inkタブレットで体感できる点としては、Androidの弱点であったデーター共有機能の遅さが改善されていることくらいでしょうか。
価格は7千円安くなった & 購入方法 & 到着までの目安
面倒な場合はアマゾンで購入しても大丈夫ですが、公式ショップをのぞいてみるのもおすすめです。公式ショップの使い方がよく分からないという方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
公式ショップの場合、海外発送になるため到着までの日数がかかったり、日本に入ってくるタイミングで税金がかかったりかからなかったりといったデメリットもありますが、それを含めても公式ショップで購入する方が安いことも多く、ライターめいともは面倒なのでBOOX製品の購入は基本的に公式ショップしか使っていません。
付属品は? 欲しいものは、全て付属している
Note Air 純正ケース
・Note Air本体
・純正ケース
・スタイラスペン
・USB-Cケーブル
・E-inkディスプレイ保護シート
・保証書
たまに、ケースやスタイラスペンなどを別に購入してしまう方がいらっしゃるので、気をつけてください。
一緒に買った方がいいものはある?
アマゾンで売っているミヤビックスさんの『BOOX Note Air用ディスプレイ保護シート』が、ものすごくおすすめです。E-inkタブレットに関連する商品はありとあらゆるものを買いあさっているライターめいともですが、これは本当におすすめです。
Note Airの純正シートは書き味が今ひとつという弱点があるのですが、それを大きく改善してくれます。おまけに、指紋に対してもかなり強く、全く見えないというわけではありませんが、ベタベタ触っていても目立ちづらいです。
ペーパーライク系のフィルムの中では書き味以前に、触り心地も良く、これは一番オススメです。
純正スタンドは買った方がいい?
どちらでもいいと思います。Note Airの場合、ケース自体がスタンド機能を持っているので、普通のBluetoothキーボードとも組み合わせ安いからです。また、元々はNote 2用なので、Airで使うと少しグラグラするという細かい不満があることも理由です。
ただし、意外にもしっかり固定できるタイプのスタンド機能を持ったキーボードというのは少ないため、ベッドの上で寝転がりながら作業するときには、とても重宝しています。また、価格に対しての品質も決して悪くはなく、ソフトウェアが改善されたおかげで、昔よりも評価はあがっているというのも本音です。
ちなみに、送料は? 設定を間違えないで

「China Warehouse」を選択するのを忘れないでください(出荷元の倉庫を、中国倉庫にしてください)。

日本国内であれば、送料無料になります。注意点としては、USBハブなどの付属品については、送料が有料になる者があるということです。詳しくは、公式ショップの使い方という記事が参考になると思います。
価格比較 前モデルより、4千円も安くなった
・Boox Note Air: 479.99$ (約49970円)
・前モデル Boox Note 2: 519.99$ (約54,130円)
・電子ペーパー Quaderno(10.3): 39,780円
・ReMarkable 2(予約価格): 399$(約41,540円)
(ドル円は執筆時のレート、104円で計算しています)
Quadernoは、「一万円安い」&「日本のビジネスマン向け」というメリットがある一方で、ReMarkable 2については、正直もう気にしなくていいのではないかと思います。唯一の取り柄だったレイヤー機能をBooxが持った今、ノートしか使えない電子ペーパーと万能なE-inkタブレットというメリットの差だけがはっきりと出ているからです。
まとめ −−10.3インチのE-inkタブレットとしては、素晴らしい
ライターめいとも的には、記事を書く上で、かなりテンションがあがったモデルです。「SDカードスロットをつけてくれよ」とは思いますが、全体として見るなら、それを差し引いてもあまりある魅力があります。
デザインがとてもおしゃれになり、
筐体がアルミニウムに、
スタイラスペンにマグネットにつき、
CPUパワーが上がり、
消費電力が下がり、
そして……各種ソフトウェアの大きな能力向上。
しかも、価格も下がり、5万円を切るわけです。dpiと価格の問題で、どうせしばらく10.3インチのカラーモデルはでない(既に第一世代型を諦めて、第二世代型のカラーE-inkの開発を進めているくらい)ので、良くも悪くも迷わず買っていい状況です。
ということでBOOX Note Airについては個人で購入してしばらく使い込んでみたのですが、やはり素晴らしい端末だと思います。ブログの執筆以外でも、ちょっと副業に取り組んでみたりもしたのですが、特に第一世代型のE-inkタブレットに比べると、明らかに作業量が向上していて、2つのアプリの同時起動など、様々な恩恵があるのを感じます。






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